このクズを誰にも渡したくない
「・・・・・・バイバ〜イ!」

一瞬無表情で私と目を合わせた後、染樹をチラッと見てから奏斗は笑顔で走って行った。

ドサッ

「痛っ!」

「・・・・・・」

染樹は私の襟から手を離す。

そのまま染樹は無言で歩いて行った。

「うわ、ひっど・・・・・・」

私がそう言うと、理は嬉しそうにニヤニヤした。

・・・・・・うん、私これ知ってる。

理がこういう顔をする時は大体私に都合が悪い時。

「推しカプ様の尊き絡み・・・・・・」

「いや変なこと言わないでよ・・・・・・」

理にそう言われ、私は肩を落とす。

私は立ち上がってゆっくり右手でスカートをはらう。

「私落とされるの5回目なんだけど・・・・・・」

毎回足痛いし。

なんか悔しいし。

「まぁ結月は可愛いし染樹くんはイケメンで女の子に騒がれてるしお似合いだとはもうけどね」

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