カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「でわ、来週の水曜日。早いほうがいいでしょう。詳しい説明は、看護士から聞いてください。あと、相手の方からの同意と言う欄がありますが、お父様の名前で結構ですよ」






まるで、他人事のようにしか私には写っていなくて…




看護婦さんからの当日の説明なんて、全く耳に入ってなかったんだ。





「ありがとうございました。」





母がドクターに、深々と頭を下げて立ち上がろうとしていたとき、俯くだけの私に、こんな言葉を投げかけてきた。






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