カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「だって…不安だったの。カズキが居なくなるんじゃないかなって…。」

「ばっかだなぁ…。」

そうってカズキはさっきよりもきつく私を抱きしめてくれた。

今この瞬間が夢のようで・・


幸せな気分に満ちていた。

もう離したりしないで・・このままずっといてね・・


そんな気分にいるときに、頭の片隅に追いやった言葉を今聞き出そうとおもうの。

例えこれで嫌われても・・ちゃんときかなくちゃ。。

「仕事…どうしたの?大工辞めたんでしょ?」



一瞬瞳がぶれた。。しかし・やっぱり何もいってくれない・・



どうしていつも、いつも、何も言わずにいるんだろう??




私そんなに信用ないのかな??


カズキあなたは一体何をしてるの??



ちゃんと聞かせてよ・・

不安の波にさらわれてしまいそうだよ・・



カズキの瞳の中を見つめても困ったような・・瞳をしている・・


答え探してるの?


そんな悲しい顔みせたりしないでよ・・

ちゃんと聞かせて?お願いだから・・


「今はまだ、言えないなぁ。わりぃな…。

でも、お前は心配するな。大丈夫だから。」


急に私は唇をふさがれた・・


頭の芯から、クラクラしてきて・・


とろけそう・・・




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