カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「松岡さん?海どうしたの?」

「んーやめた。着いたら朝になってるよ(笑
そしたら舞が怒られるだろー?舞がいいならそれでもいいけどな」

私の事を困らせたいのか、からかってるのか。

夜中の公園は本当に真っ暗。

虫の鳴き声がいつもなら小さくて気にもならないんだけど・・今だけはやたらと耳につく。


少し冷たい風が体を駆け巡った。

「寒い?」

「んーんー大丈夫」

「大丈夫じゃないだろ?」

少し強引に私を引き寄せてきた。

「一人より2人のほうがあったかいだろ?」



抱き寄せられた松岡からはタバコの香りがしてきて、鼻腔をくすぐる。

何度も松岡には抱き寄せられたりもしてきたけど・・

今更ながら松岡はやはり男なんだと・・思い知らされていた。


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