カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「舞?」

「何?」


「カズキにもう1度逢ってこいよ。そしてちゃんとどうするか決めてこい。

どっちにしても、今のままじゃカズキとはどうにもできないんだから。」

「でも・・・」

「でもじゃないぞ。あいつは男として、しでかした事の罰を甘んじて受けるつもりなんだから。お前にはつらい話だけどな。」


だからって・・そんな納得がいかないよ。

私は・・私の想いは???

「こればかりは、どうにもならないんだ。
いつまでもふさぎ込んでいても、どうにもならないだろ?いい加減前を前をむけよ?」


いつからか・・私は泣いていたんだろう・・


頬に伝う水に気がついて驚いている。


とまらない涙・・・


「俺、ついてってやるから。な?」



あの日…松岡の問いかけにうなずく事しかできなかった。



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