く ち な し―身代わりの恋
気が付けば、夕方の5時。
甘い余韻は束の間だ。

「旦那さん、何時に帰ってくるの?」

「予定では8時。真っ直ぐに帰ってくれば、ね」

離婚話を避けたくて、帰ってこないかもしれないけど。

「そっか。でも余裕があった方がいいもんな」

二人、慌ただしく帰る支度をし、ホテルのドアを開けた瞬間だった。

カシャ! とシャッターを切る音が聞こえた。

「……何だ?」

大橋が咄嗟に私を庇い、自身の後ろに回り込ませる。
車の陰から、スマホを此方に向けた男が出てきた。

一瞬、何処かの記者かと頭を過ったけれど。

その男は、

「…――奥様、申し訳ありません」


なんと、夫の秘書の山脇さんだった。
< 123 / 123 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

アタタメマスカ?

総文字数/9,555

恋愛(純愛)36ページ

超短編!フェチから始まる溺愛コンテストエントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
夜の仕事に就く江崎真幌《まほろ》28歳。 すっかり体内時計も夜型になって、深夜の街中にいるとホッとしてしまう。 そんな時に出会った、コンビニの店員は、 何となく日本語が不自然で―――? ※2019年頃、他サイトにも「真夜中」をテーマに投稿していました短編です。 ほっこりして頂けたら嬉しいです。 光月海愛(光月ミア)
表紙を見る 表紙を閉じる
″裏の真実″に翻弄され、三度目の人生を歩む異世界恋愛ファンタジー。  古代遺物オタクの元伯爵令嬢  ✕  冷徹? 辺境軍人公爵  追放から始まるダークラブファンタジーです。 ※「1話だけ小説大賞」応募作品です。 続きは需要あれば別に書くかもしれません。 ✞アイリーン・フォン・ストラウス(18) 元伯爵令嬢。淑女教育よりも古代の遺物の解体に情熱を注ぎ、ついには身に覚えのない罪で廃嫡された。 ✞ヴァルター・フォン・ブラウトリート(28) 辺境の軍人公爵 追放された令嬢の「高度な知識」を利用して、荒れ果てた領地や遅れた文明を発展させる目論見で契約結婚する。 ✞エリッヒ・フォン・ストラウス(45) アイリーンの父。再婚する前はそれなりに優しかったが継母達が現れてから人が変わり、権力や物欲に目がなくなる。 ✞異母妹ローテ(15) 子供のような振る舞いだが、欲しいものは何が何でも手に入れる。 ✞ベルンハルト・フォン・アウグスブルク(18) アイリーン三回目の人生の元婚約者。
表紙を見る 表紙を閉じる
  ツアーコンダクターの 紫都32歳。   本日は恋、桜日和。        ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀        ✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂ 2019年頃、他サイトで公開(現在ア☓ファ☓リスさんに別タイトルで公開中)してました。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop