く ち な し―身代わりの恋
一人なら店で夕飯済ませよう。
どうせ夫は、視察の後に懇談会という名の食事会があるはずだ。
私は、知り合いの居なそうな、一人でも入れるレストランを探した。
誰かに会えば、「一人で優雅に外食してた」とか、「議員の嫁は節約を知らない」等と影口を言われるのがオチだからだ。
「確か、この辺だったはず」
独り言を言いながら、有機野菜オンリーのレストランを目指して、雨の中、車を走らせる。
途中、お城みたいなラブホテルがあり、そこに入ろうとする車の為に片側一車線の道路が軽く渋滞していた。
先頭から三番目。溜息をついて車が進むのを待っていたのだけど、
「……え」
ラブホテルに向かって右折した車の運転手を見て、目を疑った。
今の、
祐……介さ……ん?
どうせ夫は、視察の後に懇談会という名の食事会があるはずだ。
私は、知り合いの居なそうな、一人でも入れるレストランを探した。
誰かに会えば、「一人で優雅に外食してた」とか、「議員の嫁は節約を知らない」等と影口を言われるのがオチだからだ。
「確か、この辺だったはず」
独り言を言いながら、有機野菜オンリーのレストランを目指して、雨の中、車を走らせる。
途中、お城みたいなラブホテルがあり、そこに入ろうとする車の為に片側一車線の道路が軽く渋滞していた。
先頭から三番目。溜息をついて車が進むのを待っていたのだけど、
「……え」
ラブホテルに向かって右折した車の運転手を見て、目を疑った。
今の、
祐……介さ……ん?