振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。

「よし。」

小さく深呼吸をして家を出た。


駅前に着くと、咲はすでに待っていた。

「澪ー!」

「ごめん、待った?」

「全然!」

咲は私を見るなり目を輝かせる。

「ねぇ、待って。」

「なに?」

「澪今日かわいすぎ!」

「……え?」

「その服めっちゃ似合ってる!」

「そうかな。」

「そうだよ!」

照れくさくて視線を逸らす。


< 11 / 352 >

この作品をシェア

pagetop