振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「ほんと? やった」
我ながら子どもみたいだ。
でも止められなかった。
だって。
二年前に失ったと思っていた未来が。
ほんの少しだけ、また動き始めた気がしたから。
歩き出しても、手は離さなかった。
いや。
離せなかった。
この温もりを、もう一度失うのが怖かった。
だから心の中で、そっと誓う。
(今度は絶対諦めない。)
(もう一度……頑張っても、いいかな。)