振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「朝ホームルーム前に一回。」
「一時間目の休み時間に一回。」
「昼休み来る途中に二回。」
「今で五回目。」
「……。」
数えられてた。
恥ずかしくて俯く。
「待ってるんでしょ?」
「……。」
返事ができない。
咲は優しく笑った。
「篠宮先輩からの連絡。」
「……こ、来ないかも。」
小さく呟く。
「文化祭の日に連絡先交換しただけだし。」
「向こうだって忙しいだけかもよ?」
「わ、忘れてるかもしれないし。」
言えば言うほど苦しくなる。