振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「澪が授業聞いてないなんて。」
「……。」
そして昼休み。
私は咲といつもの屋上へ向かった。
秋の風が気持ちいい。
ベンチに座り、お弁当を広げる。
「いただきますー!」
「いただきます。」
しばらく静かな時間が流れる。
その間にも私は、何度もスマホへ目を向けてしまう。
何も通知は来ていない。
画面を閉じる。
数分後。
また開く。
「……。」
「澪。」
「え?」
「今日何回スマホ見た?」
「そんな見てないよ。」
「嘘。」
咲は笑いながら指を折る。