振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
第11話「会いたい」
翌朝。
目が覚めて、一番最初に手を伸ばしたのは目覚まし時計じゃなかった。
枕元に置いたスマホ。
「……。」
画面を開く。
昨日のLINEが、まだそこに残っている。
『澪ちゃん、おやすみ』
『おやすみ、光くん』
その文字を見た瞬間、自然と頬がゆるんだ。
(夢じゃ……なかった。)
昨日、本当に光くんと話したんだ。
二年間止まっていた時間が、ほんの少しだけ動き始めた気がする。
スマホを胸に抱えたまま、私はしばらく天井を見つめていた。