振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「澪、またスマホ見てる」
「み、見てないよっ」
「絶対見てた」
「……。」
咲に指摘されて、私はお弁当箱を片付けながら小さくため息をついた。
「そんなに気になるなら、澪から送っちゃえば?」
「えっ」
「おはようとか、お疲れさまとか。澪から送ってもいいじゃん」
「でも……」
「でも?」
「迷惑じゃないかなって……」
そう言うと、咲は少しだけ目を丸くして、それからやわらかく笑った。