振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
『……そっか』
たったそれだけなのに、声がやわらかくなったのが分かる。
『じゃあ、日曜日。楽しみにしてる』
「うん」
『澪ちゃん』
「なに?」
『無理しないでね。嫌だったら、ちゃんと言っていいから』
その優しさが、胸にしみる。
昔の光くんも、こうだった。
私が泣いていたら、そっと隣にいてくれた。
私が困っていたら、何も言わずに助けてくれた。
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