振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「澪ちゃん。」
「ん?」
「今日はずっと、楽しそうにしててよかった。」
「……。」
「ほんとは、来てくれるか、不安だったから。」
その言葉に、胸がきゅっとなる。
「どうして?」
「だって。」
光くんは少しだけ視線を落とした。
「突然、誘ったし...やっぱり迷惑だったんじゃないかなって。」
「そんなことない。」
私はすぐに首を振る。
「誘ってくれて嬉しかったよ。」
「ほんと?」
「うん。光くんと、こうして一緒に居られるのは……やっぱり嬉しい。」
言い終わったあとで、急に恥ずかしくなる。
でも、光くんは何も言わず、ただ静かに笑っていた。