振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「ほら、カフェ着いたよ。」
窓際の席へ座る。
店内には静かな音楽が流れていて、放課後の時間がゆっくり過ぎていく。
注文したドリンクが運ばれてきても、私はぼんやりとストローを見つめたままだった。
「澪。」
「……うん?」
「話しな。」
その優しい一言で、張っていた糸が切れた。
私は小さく息を吸う。
「……私。」
言葉が詰まる。
「やっぱり、光くんのこと……好きなのかも。」
咲は驚かなかった。