振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「うん。」
ただ、優しく頷く。
「やっぱりね。」
「でも……。」
私はぎゅっと紙コップを握った。
「やっぱり怖いの。」
「怖い?」
「うん……。」
声が震える。
「また変なこと考えすぎて、また先輩を傷つけてしまうんじゃないかって……。」
「……。」
「また二年前みたいになるのが怖い。」
自分から別れを告げた、あの日。
光くんのためだと思っていた。