振ったはずの元カレが、今でも私を離してくれません。
「篠宮くーん!」
廊下から女子が手を振ってくる。
「今日放課後空いてる?」
「無理。」
「クリスマスなのに?」
「だから無理なんだって。」
それだけ答えて教室へ入る。
樹が後ろで吹き出した。
「相変わらず塩対応。」
「だから期待させる方がだめだろ。」
「まあ、それもそうか。」
俺が優しくするのも大切にしたいのも、一人だけ。
今日は放課後になれば会える。
それだけで、一日頑張れる気がした。