元いじめられっ子の悲劇
「情報収集とか言ってるけど、どうやって集めるつもりだ?」

 何も考えてなかった。

「えっと、それは・・・」

 口を開くも、言葉が出てこない。
 
「世界観が違うのに、情報があるのか?
何もわからないっていうことも、考えられる」

 私としたことが、うっかりしていた。

「ベンデッタは、玉にこういうところがある」

「玉にって?」

「自覚がない」

「自覚って・・・」

 ペングウィーノと、喧嘩したいけど、何をどう発言すれば、口論に勝てるのかわからなかった。

「口からでまかせだけは、やめた方がいいぞ」

「あのね・・・」

 私が何か言いかけようとしたところで、爆発が突然起きた。

「何だよ!?」

「何が起きたの?」

 町にいた人々が、騒ぎ始めた。

「ギルドが燃えてるぞ!?」

「きゃああああああ」

 町の人々が出入り口に向かって、一斉に走り出した。

 私は、何がなんだかわからずに、呆然と立ち尽くしていた。

「ベンデッタ、ベンデッタ」

 ペングウィーノに呼ばれて、はっとした。

「ええっと・・・」

「とにかく、走るぞ」

「ええ」

 私も、町の人達と同じ方向へ走って行こうとしたところに、また爆発が起きた。

 私は思わず、身構えて顔を伏せた。

「きゃああああ」

「出入り口が塞がれたぞ!」

 恐る恐る目を開けて見ると、出入り口は瓦礫で崩れていた。

「あ・・・あ・・・」

 私は、ただ呆然としていた。

 一体、何が起こったと言うのだろう?
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