元いじめられっ子の悲劇
 私は、誰かに守ってもらわないといけないことに気づいた。

 そして、爆発が起こった。

「きゃあああああ」

「うわっっっっあ」

 人々は、次から次へと悲鳴をあげた。

 私は、何をどうしたらいいかわからなかった。

「大丈夫だよ、ベンデッタ。
ペングウィーノが守るから」

 ペングウィーノはそう囁き、私の肩を離れて宙を浮いた。

「行かないで、ペングウィーノ」

 ペングウィーノがいないと、私は不安だった。

「ベンデッタは、
ペングウィーノと初めて会った時のことは、
憶えてる?」

「憶えてない!」

 私は、はっきりそう答えた。

 ペングウィーノと私が初めて会ったのは、私が3歳の頃だった。
 憶えてなかった。
 気がついたら近くにいて、一緒に長い時間を過ごしていた。

「ペングウィーノは、ベンデッタを守りたくて、近くにいた。
いじめから、守ってあげられなくてごねんね。
そして、君の本当の両親のことも、教えてあげられなくてごめん」

「そんなのいいから・・・」

「じゃあ、行ってくるね。
ベンデッタ。
ペングウィーノは、町の平和を脅かす輩と、戦わなくちゃ」

 こうして、ペングウィーノは空高く飛んだ。
 そして、姿が見えなくなった。

「ペングウィーノオオオオオ!」

 私は、空に向かって叫んだ。
 やっぱり、ペングウィーノがいないと、不安だった。

 町の人達が何人か振り返るけど、そんなの気にしてられなかった。
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