君の隣は、呼吸ができる
✴
なんとか会社のビルに着くと、清掃員さんが目を丸くした。
「あら、若葉ちゃん。おめかしして可愛いー」
やっぱり子ども扱いされてる気もするけれど。
やっと、誰かに気付いてもらえて嬉しくなった。
――でも。
「こんなに可愛い妹が一緒にいたら、お兄ちゃん、いつまでも彼女ができないわね」
そう笑顔で言うと、掃除機をかけ始めた。
(!!!!!)
今朝、鏡の前で何度も笑顔を向けた自分を思い出して、ひどく恥ずかしくなってきた。
今度は掃除機の音が、私を笑っているみたいに聞こえてくる。
「あは、あはは……」
引きつった声を出した後、うなだれて事務所に入っていった。
なんとか会社のビルに着くと、清掃員さんが目を丸くした。
「あら、若葉ちゃん。おめかしして可愛いー」
やっぱり子ども扱いされてる気もするけれど。
やっと、誰かに気付いてもらえて嬉しくなった。
――でも。
「こんなに可愛い妹が一緒にいたら、お兄ちゃん、いつまでも彼女ができないわね」
そう笑顔で言うと、掃除機をかけ始めた。
(!!!!!)
今朝、鏡の前で何度も笑顔を向けた自分を思い出して、ひどく恥ずかしくなってきた。
今度は掃除機の音が、私を笑っているみたいに聞こえてくる。
「あは、あはは……」
引きつった声を出した後、うなだれて事務所に入っていった。