君の隣は、呼吸ができる
「新しい家に行ってたの?」
「そう、カーテン付けてきた」
真樹の視線が、私の足元で止まる。
「昨日、履いてたやつ?」
「靴擦れした?」
「う、うん」
照れ隠しにヘラッと笑う。
(ヒールの靴のこと気付いてたんだ……)
思い出したような顔をして、真樹がショルダーバッグを私の横に置く。
中から絆創膏を数枚取り出すと、「ほら」と言って私の手に持たせた。
「えっ、これって……!」
前にあげた、ハムスター柄の絆創膏だった。
「一枚は使った」
「えええっ!?」
「ま、まさか真樹が使ったの!?」
「何だその驚きは。くれたのは若葉だろ」
私の反応に、真樹は苦笑いをした。
つられて私も軽く吹き出す。
さっそく足の赤くなったところに貼ると、ヒリヒリとした痛みが少し和らいだ。
安心したような顔をして、真樹が隣に腰を下ろした。
ふわりと鼻先をかすめた彼の香りに、心臓が跳ねてしまう。
(うー……完全に意識だよぉー……)
チラチラと横目で真樹を見る。
Tシャツ越しの胸元も、腕も、気になって仕方がない。
そこにすっぽりと収まった自分を思い出す。
(お、お、お姫……お姫様だっこおお……)
昨夜の強くて温かいぬくもりが蘇って、切ないような恥ずかしさが込み上げてくる。
視線をさまよわせていると、バッグの隙間からのぞくキーホルダーに目がとまった。
「あ、それって……」
「あああーーーーー!!!!!」
私は身を乗り出して大声を上げる。
「葉っぱとハムスターのキーホルダー!!」
真樹は、「しまった!」という顔をした。
「見せて! 見せて!」
私の勢いに観念した彼は、恥ずかしそうに、葉っぱを抱えたハムスターのキーホルダーを持ち上げる。
ハムスターがくるりと回った。
その横には、真新しい鍵が付いていた。
「気に入ったんだよ……」
ぶっきらぼうに言う真樹の顔が、みるみる赤くなっていく。
その様子がたまらなく愛おしくて、胸の奥がキュンと疼いた。
「使ってくれて嬉しい!」
「ありがとう真樹!!」
弾む声を抑えきれずに伝えると、真樹はさらに視線を泳がせた。
「そう、カーテン付けてきた」
真樹の視線が、私の足元で止まる。
「昨日、履いてたやつ?」
「靴擦れした?」
「う、うん」
照れ隠しにヘラッと笑う。
(ヒールの靴のこと気付いてたんだ……)
思い出したような顔をして、真樹がショルダーバッグを私の横に置く。
中から絆創膏を数枚取り出すと、「ほら」と言って私の手に持たせた。
「えっ、これって……!」
前にあげた、ハムスター柄の絆創膏だった。
「一枚は使った」
「えええっ!?」
「ま、まさか真樹が使ったの!?」
「何だその驚きは。くれたのは若葉だろ」
私の反応に、真樹は苦笑いをした。
つられて私も軽く吹き出す。
さっそく足の赤くなったところに貼ると、ヒリヒリとした痛みが少し和らいだ。
安心したような顔をして、真樹が隣に腰を下ろした。
ふわりと鼻先をかすめた彼の香りに、心臓が跳ねてしまう。
(うー……完全に意識だよぉー……)
チラチラと横目で真樹を見る。
Tシャツ越しの胸元も、腕も、気になって仕方がない。
そこにすっぽりと収まった自分を思い出す。
(お、お、お姫……お姫様だっこおお……)
昨夜の強くて温かいぬくもりが蘇って、切ないような恥ずかしさが込み上げてくる。
視線をさまよわせていると、バッグの隙間からのぞくキーホルダーに目がとまった。
「あ、それって……」
「あああーーーーー!!!!!」
私は身を乗り出して大声を上げる。
「葉っぱとハムスターのキーホルダー!!」
真樹は、「しまった!」という顔をした。
「見せて! 見せて!」
私の勢いに観念した彼は、恥ずかしそうに、葉っぱを抱えたハムスターのキーホルダーを持ち上げる。
ハムスターがくるりと回った。
その横には、真新しい鍵が付いていた。
「気に入ったんだよ……」
ぶっきらぼうに言う真樹の顔が、みるみる赤くなっていく。
その様子がたまらなく愛おしくて、胸の奥がキュンと疼いた。
「使ってくれて嬉しい!」
「ありがとう真樹!!」
弾む声を抑えきれずに伝えると、真樹はさらに視線を泳がせた。