君の隣は、呼吸ができる
顔がみるみる沸騰していく。
あまりの気恥ずかしさに、両手で顔を覆い、思わず後ろにのけぞった。
そこが背もたれのない椅子だということを、完全に忘れて。
「わ、わ、わわわわわ……!!?」
ぐらりと体が揺れる。
真樹の驚いた顔。
店内の壁。
そして天井がスローモーションで流れていく。
「わ、若葉!?」
「ひゃーーーー!!!!!」
真後ろにひっくり返る衝撃を覚悟して、硬く目を閉じた。
その時、ぐいっと腕を強く引っ張られた。
――ゴンッ!!
鈍い音が店内に響く。
「お、お客様! 大丈夫ですか!!?」
慌てふためいて駆け寄ってきた店員さんの声がする。
「……はい、大丈夫です」
私の代わりに、真樹が短く答えた。
恐る恐る目を開けると、至近距離に真樹の顔があった。
彼は私を支えながら、空いた方の手でおでこを押さえている。
(あわわわわ……)
どうやら、勢いよく引き寄せられた私のおでこと、彼のおでこが激突したらしい。
じんじん痛い……。
けれど、それどころじゃない。
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
真樹にも、店員さんにも、注目している他のお客さんにも。
私は真っ赤な顔で、ひたすら謝り倒した。
(う、う、うわああああん!!)
(つづく)
あまりの気恥ずかしさに、両手で顔を覆い、思わず後ろにのけぞった。
そこが背もたれのない椅子だということを、完全に忘れて。
「わ、わ、わわわわわ……!!?」
ぐらりと体が揺れる。
真樹の驚いた顔。
店内の壁。
そして天井がスローモーションで流れていく。
「わ、若葉!?」
「ひゃーーーー!!!!!」
真後ろにひっくり返る衝撃を覚悟して、硬く目を閉じた。
その時、ぐいっと腕を強く引っ張られた。
――ゴンッ!!
鈍い音が店内に響く。
「お、お客様! 大丈夫ですか!!?」
慌てふためいて駆け寄ってきた店員さんの声がする。
「……はい、大丈夫です」
私の代わりに、真樹が短く答えた。
恐る恐る目を開けると、至近距離に真樹の顔があった。
彼は私を支えながら、空いた方の手でおでこを押さえている。
(あわわわわ……)
どうやら、勢いよく引き寄せられた私のおでこと、彼のおでこが激突したらしい。
じんじん痛い……。
けれど、それどころじゃない。
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
真樹にも、店員さんにも、注目している他のお客さんにも。
私は真っ赤な顔で、ひたすら謝り倒した。
(う、う、うわああああん!!)
(つづく)

