冷たい王太子殿下は運命の相手のはずなのですが……
 ある日私は夢を見た。どんな女だろうが一切の情け容赦の無い王太子様が、私の運命の相手であるという夢を……



 それを知った瞬間に、私はある意味チョロいので王太子様を意識するようになってしまったのである……



 夢があまりにも神々しい予言だったため、これ私の思い込みにとても思えないので、きっと真実なのでしょう!




 公爵令嬢である私ならば、きっと身分的にも問題にならないはずです。




 そしてまるで運命が本当のように、ある日王家から使者が来て、




「王太子の婚約者になるように」と来た。




 うん、運命による2人の関係できっと私は幸せになれるのね……




 このように喜んで王太子様と会う日になったのだが、会食に来ない……





 どうやら、兵士との軍事訓練をしていて、来ないとのことらしい……




 ひ……酷いですわ!




 激怒した父である陛下が呼ぶように命じて、無理やり連れてこられたのだが、王太子様は……




「命をかけて戦う栄光ある偉大なる兵士と、下らない馬鹿貴族とどちらが大事だと思っているのです、私は彼らの尊さに報いなければならない!」




「戯けが!王家とは貴族に支持されてこそ維持できるのだ!」





「違いますね、いざ戦争が始まれば国のために戦うのは栄光ある兵士達であり、また貴族やその他悪党どもが王家に歯向かえないのも、背後にいる軍隊を掌握しているからです、父上は長年生きていてそんなことも知らないのですか?」





「ば……ばかもの!そんな野蛮な事では王家は務まらないぞ!」





「その野蛮さこそ、王家の栄光も常に維持し、兵を軽視した支配者は滅びる!」





 こうして父であり王である陛下にすら、王太子様は一切ブレずに、陛下も黙ってしまったのであった……





「それでは下らないバカげた関わりなどに二度と呼ばないで頂きたい。私は国のために命をかけて、戦うものこそ、最大限の敬意を持つべきだと思っているので!」




 こうして去ろうとする王太子様に、私は負けずに言うことにした!




「王太子様、私達は神の運命によって結ばれた二人です。その縁で幸せになりましょう!」




 しかし王太子様は辛らつだった……





「神だと!?それが本当だとしても神が何の役に立つと言うのだ、敵や災害、悪人共に祈った所で無力である!そんな戯言に私は興味が無い!」




 ……あの神様?運命って通じるんですか?



 私はもう心折れましたよ?





 私はその日夢を見た。神様は、夢で王太子にお告げを与えたと言うが……




 王太子様は一切の変化が無く神様を完全に無視しているようだった……




 神様はある日また夢に現れて……




「一週間毎日お告げを上げたけど、黙れ役立たず、貴様の命令などきかん!というだけで、通じなかったわ。ごめん今回は無理!」





 あのさぁ……神様無責任すぎません?




 こうして私は運命の脆弱さを知り、正しく自分で素敵な相手を探してやると誓うのであった!



 その後いい殿方と結婚できるのはまた別の話で、その点は強くなれたこと、王太子様に感謝しますわ!
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