Honey Melty



そんなこんなで無事に(?)メッセージを書くことができた。終始「何書いたの?見せて」と覗かれて集中できなかったけど。そんな咲間さんはメッセージどころか猫耳とか描いて遊んでいるのだから、ほんと、やることが可愛い。そのチェキ欲しいなーって、切実に思う。


そのあと、例の女性(咲間さんの同期)が咲間さんを探しにきて、チェキを回収しに来た。

あまりいい印象を与えていないので、控えめに頭を下げると「あなただけだよ。こんなにメッセージ書いてくれたの」と、目を細めて微笑んだ。

なんだか、それがすごく嬉しくて、泣きそうになったけどグッと堪えて「大好きな先輩なので」と伝えた。この人はきっと悪い人ではなくて、私と同じように豊越さんのことを大切に思っているのだろう。だってそうじゃなきゃこんな企画思いつかないはずだ。


去っていく女性の後ろ姿をぼんやりと眺める。

私も、私自身とちゃんと向き合わなくちゃいけないな…。過去に囚われ続けたっていいことなんて何一つない。

踏み出すチャンスは咲間さんと見た夜空に散らばる星のように無限にあるのだから。


< 13 / 25 >

この作品をシェア

pagetop