追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

期待されない辺境の村は久方ぶりに日の目を浴びる

「村の外の道に、商人の隊が来てます!」

「商人?」

私は目を細める。

この村に商人が来るのは珍しい。

いや、ほとんどない。

「荷車が三台。馬もいます!」

ミリアは興奮気味に続ける。

「あと、すごい量の布とか、鉄とか!」

私は少しだけ考え、そして頷いた。

「……ちょうどいいわ」

「え?」

「取引をしてみましょう」

村の入口に向かうと、確かに商隊が来ていた。

厚手の外套を着た男たちが乗った荷馬車。

その中央に立っているのは、商人らしき中年の男だった。

「ここが例の……辺境の村か」

男は周囲を見回し、眉をひそめる。

「思ったより……まともだな」

その言葉に、村人の一人が反応する。

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