追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
「水路工事の再開に必要な資材が欲しいの」

「ほう」

「代わりに、この村の余剰作物と、冬季の保存食を提供する」

商人は眉を上げる。

「余剰作物?この村にそんな余裕が?」

「これから作るのよ」

「……面白いことを言うなぁ、嬢ちゃん。」

少し離れた場所で、

レオンは黙ってそのやり取りを見ていた。

「完全に交渉役だな……」

隣で村人が呟く。

「昔からああなのか?」

「さあ。」

レオンは小さく答える。

「まぁ、慣れてるのは間違いないだろうな」

商人が一歩踏み込む。

「資材の件は分かった。問題は対価だ」

「何が欲しいの」

エレノアの声は淡々としていた。

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