追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
誰も何が起きたか理解していなかった。

目を細める。

(今のは……)

動きが速すぎた。

技術というより、経験。

それも、実戦の。

村人が騒ぎ始める。

「すごいぞあいつ!」

「ただ者じゃない!」

私は静かに歩き出す。

レオンの元へ。

「ちょっと」

「ん?」

「あなた、本当にただの騎士だった?」

レオンは一瞬だけ間を置いた。

「そうだが」

「どこの?」

「それは関係あるか?」

「あるわ」

思わず即答する。

レオンは少し困ったように笑った。

「昔の話は嫌いなんだ。」

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