追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
その笑顔は、とても自然で優しくて。

ようやく村人たちから安堵の声が漏れた。

「助かった……」

「すごい……!」

「なんて速さだ……」

私はその様子を見ながら、小さく息を吐いた。

「馬鹿」

思わず口から出た言葉に、レオンが振り返る。

「ん?」

「無茶をするなって言ってるの」

「助けないわけにはいかなかった」

「右腕が悪化したらどうするの」

「……」

返事がない。

図星だったらしい。

私はずんずん近寄る。

「見せなさい」

「いや、大丈夫――」

「見せなさい」

有無を言わせない声だった。

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