追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
それが一番、綺麗な結末だったから。

(これでいいんだ)

守るために剣を握った。

その結果がこれなら、受け入れるべきだと。

そう思った。

思っていたはずだった。

——でも。

『何やってるのよ、馬鹿。』

不意に、頭の中でエレノアの声が重なった。

呆れたような、苛立ったような。

けれど、確かに心配している声。

レオンはゆっくりと目を開けた。

集会所の前で、エレノアはまだ村人たちの輪の中にいる。

その横顔は、相変わらず素っ気ない。

けれど、彼女は確かにそこに立っていた。

あの時とは違う。

誰にも見られず、誰にも拾われなかった戦場とは違う。

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