追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く
レオンは少し躊躇いがちに入ってきた。

「まだ作業の確認をしていたのか」

「ええ」

机の上をちらりと見る。

レオンは帳簿に視線を落とし、少しだけ目を細めた。

「また増えてるな」

「当然でしょう」

「休む気はないのか?」

「あるわよ」

「いつだ」

「……明日以降」

「信用できないな」

「あなたに信用される必要はないわ」

いつものやり取り。

それなのに、不思議と落ち着く。

レオンは暖炉の方へ目を向ける。

「さっき外で、村長が言っていた」

「何を?」

「村が変わってきたって」

私はペンを止める。

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