ショートショート 泣き虫ハンバーグ



仕事で良い結果を残したのは、あのハンバーグのおかげか?



「美奈子くんーーー入賞おめでとう!!」



と、社内のいつの間にか表彰式に呼ばれていて。




清々しい気分だ。



「お前ーーズルしてんだろ」


と表彰書を破られたのは、数日後。


ライバルである男性社員「柚木」に、カマをかけられた。



だけども、私はもう別の会社に転職を考えようとしていたしーーー執拗に迫られるのを面倒くさかった故に。



「あそこに言って、運気が変わった」



とカフェに案内。



早速、店を開けてーー猫の店主に泣き虫ハンバーグを食べさせるように注文。




そしていつもの様に、大泣きする泣き虫ハンバーグが出てきた。



弱音を吐くように店主に言われたのだがーーー。



「僕はね、世界一モテる男なんだ」



と自慢話をする柚木。



店主の顔色がどんどん変わっていき、やめなさいと私がせき止めるもーーー。



柚木の自慢話は止まらない。




不気味な匂いを発していく、泣き虫ハンバーグはカビだらけになっていきーーー。




「辞めろ!!!」




と店主が私の手を掴み、柚木の手を掴もうとするが。



柚木は、泣き虫ハンバーグの口から出た草木に心臓を射抜かれた。




柚木は宙に浮かび、その草木に全身を包まれる。




あっという間に、店内はカビだらけになって私と店主は逃げ出した。



「泣き虫ハンバーグは、自慢話をされると腐ってしまう食べ物なんだ……そして、自慢話をした人間を木にしてしまう」




「何でそれをいわかなったんですか!!」




「不快な客は、もう来てほしくないしーーー社会には必要ないと俺は思うからね」



と、一言話終えると煙のように消えていく店主。



その後、その店があった所の一本の不気味な巨大な木が出来た真相を私は話せないままでいる。
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