~KissHug~
「バイト代がはいったんだ。
なにかおそろいのもの買おう」

そう言って、
札駅を見て歩いた。


手をつないで歩いていると
恋人同士に見えるのかな


芳樹の優しさに
つかっていると
ずっとここにいたいと思う。


芳樹の笑顔に癒されて
素良が透明人間だったら
すぐに
きっと忘れられるのに


お互いの頭文字のネックレスを買った。


「ありふれてるけど
写真入れてるやつよりはいいよな。」



芳樹がネックレスをつけてくれた。


そして首筋にチュッとした。


「俺は、いつも一緒にいるよ。」
そう言った。

「プレッシャーか?」

「うん。」

「素直だな。」

「これはずさないで、歩来の好きなヤツ
見てやるから。」

「やだ…はずすよ…
怖いから…」

「恐怖映画みたいだろ? 
ザ・ネックレス 
怖いぞ~~~」

ゲラゲラ笑った。

  きっと本音だ・・・


私の宙ぶらりんのココロが
芳樹はつらいんだろうな
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