~KissHug~

~37~

合宿が始まった。

これからしばらく素良の姿を
見るのかと思うと
胸がまだざわめいた。


長い勉強時間が続く


勉強中だけは
余計なことを考えない
集中が、私を救ってくれた。



夕飯がすんでからも
一時間の授業があった。


  さすがにつかれた


夜、外に出て芳樹に電話した。


「やっと、一日終わったよ~
長かったよ。」

「すげーな。
そんなに勉強なんてしたくないな。」

「バイトばっかりしないで
宿題もしなきゃだめよ」

「帰ってきたら教えてくれるか?」

「まずは、自分でやらなきゃ」

「はい、はい~
そういえば、素良も行ってるんだって?
千鶴が言ってた。」


胸がキュンと痛んだ。

「いるよ。
クラスが違うから話すことないけどね。」
  嘘言っちゃった

「そうなんだ。」

「お土産楽しみだな~」

「え?お土産なんてないよ。
そんなの売ってないよ。」


「俺のたべたいものわかる?」

「だから、ここには何もないから。」

「ばーか、俺の食べたいものは
歩来でしょ?」


「……やだ~
芳樹ってエッチだね~」

「男なんてみんなそんなんだから。
好きな女を毎日でも
何回でも食べたいんだぞ。
覚悟しておけ!!」


「や~エッチ!!」

芳樹と話してると楽しかった。
私は、何度もケラケラ笑わされた・・・・

  幸せってこんな気持ち?
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