~KissHug~
芳樹はすぐに二人になりたがった。
私は、このキスマークを
芳樹に見られたら…と不安で一杯だった。

部屋に行くことを必死でずらす。


「なんで、ずらす?」

「今日は、疲れたから早く帰りたいの。」
 
「久しぶりなのに
歩来は、一緒にいたくないのか?」

「いたいけど
今日はつかれたから、どこかでお茶して
帰ろう」

必死だった。

「変だよ、歩来・・・」
目が冷たかった。
素良と同じ目をしてる。

「芳樹も変だよ。怖いから…」

「歩来が俺をずらしてるからだ。」

「歩来を抱きたくてうずうずしてる。
頭が変なんだ。」



  一週間はずらさなければ・・・・


「男ってそんな生き物なんだ。」

「私は、そればっかりはイヤ…」


「じゃ、しないから二人になろう。」

「だから、帰るって!!」
思わず声を荒げた。
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