~KissHug~

私に甘えながら、千鶴の話をする素良

  この鈍感

私はだんだん頭に来る。

「もう、帰る。」


「どうしたの?なんで帰るの?」

「用事思い出した。」

私は立ちあがった。

「ばいばい、素良」


理解していたはずでも
なっとくいかない日もあるから

私は、たまにどうしても
耐えられなくなる。


そんな時は
素良を引き離す。


素良は不安な表情になって立ちすくむ。


素良は私が
素良を愛してることを知らない


愛してるなんて思ってもいない。



   だってつらいんだもん

帰り道
泣きそうになった。


曲がり角を曲がった時
私は
足をとめた。


手をつなぎ
いちゃつく
千鶴と芳樹と鉢合わせした。


三人は立ち止まった。


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