~KissHug~
「バイトじゃなかったの?」

「そんな気分じゃなくて…」

沈黙・・・・・

素良が言ったとおりだった。
同じことをしたら
不思議と冷静になれた。

芳樹を責める気持ちより
芳樹の心を知りたい
と思った。


そして私の気持ちも……


「ごめん。」


沈黙を破ったのは
芳樹だった。


「本当にごめん。」


うなだれていた顔をまっすぐあげて
私の目を見た。

私自信を見透かすような
真っ直ぐな目に
戸惑った。
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