~KissHug~
「4時14分だったよ。
突然のことで……
静かに眠るように亡くなったよ……」


大野医師も悲痛な表情だった


その間も泣き声は止まなかった。


「春江…
春江・・・・・・」



「いつ母に会えますか?」

大野医師は病室を振り返った。

「俺は、あいつに会いたくない。」

「あいつ?」


「今、会わせるから会議室で
待っててくれるかな。」


芳樹は無言で会議室に向かった。

私も慌てて
その後をついて行った。


病室に戻った大野医師の声がした。


「兄貴・・・」


  先生のお兄さん?
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