~KissHug~
そのまま
芳樹と愛し合った。


お互い過去をリセットするように
激しく無我夢中で
求めあい



そして優しくおだやかな気持ちになった。



私は悲惨な芳樹の頭を
見ながら

「これ、どうするの?」
と撫ぜた。


「バリカンあるから
このまま坊主にする」


「坊主か~
芳樹にはありえない髪の毛になるね。」


「俺は、坊主でもそれなりに
頑張れるから」

そう言って子供のような笑顔になった。



「素良に……
会ってくる……いいよね……」

芳樹の笑顔が曇った。


「芳樹もリカさんや千鶴や
その他大勢と話つけてきてね。」

「大勢はいないけど……」


「私も芳樹だけになったら
嫉妬深くなるよ。
もう、他をつままないで……
私だけ見てくれる?
好きな人が
他の人を見てる恋は
もうしたくないの……
私も芳樹だけ見るから………」


不信感は
嫉妬へと形を変えよう。


そうしたら
きっと愛が溢れてくるだろう
< 246 / 451 >

この作品をシェア

pagetop