~KissHug~
「かあさんが死んだから
今のアパートも出ないといけないし
学校にも通いたい。
バイトして、食費や学費のたしにするから
助けてもらいたいんだけど。
今までもらってきた金は半分以上は
貯金してるから
悪いんだけど、それも返すから
なんとかここに住めないだろうか?」


「それは、俺のところで
これから暮らしたいということか?
息子になるっていうことか?」


「うん。さんざんさけといて
今さらかっこ悪いけど
一人で生きるには、まだ俺は若すぎて
なんの保障もない。
学校やめて、ホストクラブに
働くつもりだったけど
好きな女が泣くから・・・・」


「この前あった、おじょうちゃんか?
素良も知ってる子だな。
家にも何度か来てるよな。」


芳樹が冷たい横目で見据えていた。

俺も芳樹の視線に応えた。
< 260 / 451 >

この作品をシェア

pagetop