~KissHug~

~50~

芳樹がやってきたのは
もうずいぶん遅くなってからだった。


チャイムが鳴った。

最近家にいる親父が出た。

「芳樹!?」

「話しがあるんだけど・・・」

「ちょうどいい、素良もいるから
上がりなさい。」


  芳樹?
  あの芳樹?

親父の後について居間に入ってきた。


「おじゃまっす」


俺は、驚いて振り返った。

「座りなさい。」

芳樹は俺の隣に座った。


「芳樹、話ってなんだ。」


  なんで芳樹って呼び捨て?

俺はかなり混乱していた。
< 259 / 451 >

この作品をシェア

pagetop