~KissHug~
クソ親父……

何を勝手なことを……


「おまえより、俺のほうがアイツに
愛されてるのはなんでだ?」

「なんで、おまえと兄弟なんだ。」
俺は立ちあがった。

「何度も同じこと言わせるなよ。」
芳樹はソファーに横になった。


「みとめねーから」

「どうぞ、ご勝手に~」
芳樹は面白そうに笑った。


「ついでに言っておくけど
歩来も俺のものだから。
歩来から話あると思うけど
もうおまえとは会わせない。」


「は?勝手なこと言うな。」

「今日歩来は 俺だけのものになる
約束をした。
だから、二度と歩来に会うなよ。」


「おまえの指図は受けない。」


「歩来は俺だけのものになるって
言ってくれたんだ。」

芳樹は俺を見据えた。


「おまえさ、歩来を本当に愛してるの?
俺にはそう思えない。
俺へのあてつけとしか思えない。」


「愛してるよ。
おまえに負けないくらい……
おまえよりずっとずっとさ。」
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