~KissHug~
治樹は子供に

『芳樹』と名付けた。

自分の樹という字を
愛する息子に託して・・・・

それから毎日
治樹はやってきた。

春江は、芳樹を保育園に預け
看護師を続け
治樹からの援助も受けながら
それなりに
幸せな生活を送っていた。


雅恵のことは
考えないようにした。


愛する男と
愛する男と結ばれた命を
与えられた喜びは
妻という立場も
関係なかった。


治樹の
「愛してる」
その言葉だけで
幸せだったから・・・・・・
< 332 / 451 >

この作品をシェア

pagetop