~KissHug~
私が芳樹を選んで
一緒に迎える冬


「歩来、クリスマス何欲しい?」

「う~ん……
なにがいいかな~
私は、クリスマスなんて無縁だったからさ~
はじめてなの。
ドキドキする~」


「プレッシャーだな~
バイト頑張らんと!!」


「高いものなんて、いらないよ。」


「サイコーのクリスマスにしような~」


白い雪がハラハラ舞い落ちる。


「雪ってこんなにきれいだったか?」


手のひらをひろげて
芳樹が雪をのせる。


「俺は、冬は嫌いだったけど
今年は好きだな。」


「どーして?」


「歩来と寄り添って
歩けるから・・・・・」


そう言って、私の頬にキスをした。
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