~KissHug~

~66~

テストもおわり
気分はクリスマス、そして
冬休み気分に突入した。

私は素良との別れが近づいているのが
怖かった。


「お揃いのもの買おう」

芳樹が楽しそうだった。


「芳樹、何が欲しい?」

「俺?それは決まってる~
朝まで歩来と一緒にいられたらいい~」


「でも・・・・・」



  素良がいるから・・・・

「あ~!!俺さ、バイト代も入るから
ホテル、ホテルに行こう~
気が狂いそうなんだけど・・・・・
おあずけの犬でしょ。」


そう言って私の顔を覗き込む。


心の奥を読まれそうで
緊張した。


「……エッチだ~
想像したでしょう?歩来~」

そう言って爆笑した。

「いやーーーーー!」
私は頬膨らます。



今夜は冷えそう
芳樹は私の手をとって息を吹きかける。


  幸せだよ、芳樹~
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