~KissHug~
素良が家に入ったのを確認して
コンビニに寄った。

時間を計っている素良を少し
イライラさせたいと思った。

しばらく立ち読みして
プリンを2つ買って
素良の家のインターフォンを鳴らした。


少しして玄関のドアが開いた。
私が覗き込もうとした時
手がにょきっと出てきて
家の中に
引きづり込まれた。

「遅い!!」
案の定、素良はイラついていた。

  私への仕打ちの罰だから…

「一緒に食べようと思って
プリン買ってきた。」

コンビニの袋を目の前につきだした。

素良は、私を引き寄せようとしたけど
スルーした。

  簡単にはフェチさせないから

「おじゃましま~す。」

わざとにぶっきらぼうに言って
素良の部屋に向かった。


「なんだよ~ぷくちゃん
なんか怒ってるんだな~」

そう言って先に階段を上りかけていた私を
追いかけてきた。

追われるとドキドキする。


子供の時のおにごっこ


私はとろいから
すぐに鬼に捕まってしまう。

後ろから追われて
あきらめると
しゃがんでしまった。


まさに私は階段の一番上で
しゃがみこんだ。


追ってきた素良が
ダンゴムシのようになっている私に
覆いかぶさった。


「ぷくちゃんフワフワ」

モードはフェチ男に変わっている。


  今朝の敵をとってやる!
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