~KissHug~
カラオケになんてきたのは、
家族と来たいらい始めてだった。

キョロキョロ見回す私に
素良が
「カラオケ初めてなのか?」と聞いた。

「家族と…
友達と来るような友達いないし…」

あははは・・・


素良が笑った。


  うれしい…
  この笑顔を一人占めしたい…
  千鶴じゃなくて
  私を見て…


「ね、平気なの?
あの二人の姿を見て過ごすの。」


「いいんじゃない~
ち~が幸せなら~
俺、慣れてるし。
それにあいつだって、彼女がいるのに
元カノといちゃつくのも~
そっちの方が、やなんじゃない?」


「関心ないから。」

「じゃ、なんで付き合ってるの?」

「それは・・・」

  千鶴が素良のものになるように~



受付を済ませた千鶴が走ってきた。


素良が歩きだして先に入ったのを見て


「別に、あんたと友達になったわけじゃない。
芳樹と一緒にいたいだけ。」


にらみつけて
部屋に入ってドアを閉めた。


  私は素良と一緒にいれて
  うれしいわ…


初めての経験

カラオケボックス
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