この世界を壊すには

#2

僕は死を覚悟した。
目を閉じることもできぬまま、目の前に白い光が迫る。

バキンッ

「………!?」

白い無数の光は僕に届くまえに砕かれた。
大きな黒い釜が闇を纏いて光を打ち砕いたのだ…!

「(死神…!?)」

大釜の主は、黒い髪に黒い眼、黒い翼……、死神。
穢れた魂を肉体に閉じ込めた刑罰執行人として知られているのが死神だ。
天使とは正反対、人間の魂を酷く嫌う。
そんな死神が僕を庇うように前に立ち、天使と向き合っている。

『【ペナルティ・処刑執行】』

死神の大鎌から無数の全撃が繰り出される。
漆黒の、闇を纏った斬撃は容赦なく天使に向かって放たれる。

『……!?なんでッ、…死神がぁ!?!!!』

叫んだ天使の肉体を容赦なく斬撃が斬りつける。
天使の肉体を切り裂き、黒い斬撃は闇の粒子となって弾けた。
天使の傷口から光の粒子が溢れ出す。

『…クソッ、…“リブr』

『【ペナルティ・処刑執行】』

天使が次に動くよりはやく、死神の放った斬撃が天使の首を刎ねた。
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