【二度目の恋は、突然に】片山聖ハイスペ総務部長が推す相手は、削り節の香り
エピローグ 区切り
井ノ原に抱かれてからの恵那は、見違えるように伸びやかになった。誰もが、その変化に気づき、したり顔でうなずいた。社内では、既に、「井ノ原室長と竹井がくっついた」という噂が流れていた。
井ノ原との仲は、日に日に深まり、結婚前のお試し同居の話が進んだ。
そんなある日、恵那は、区切りを付けるため、それまで行くことを止められていた営業部に顔を出すことにした。
ドギマギしながら、フロアに行く。そこに裕太はいなかった。
恵那は、一人一人に挨拶して回り、部屋を出ようとした。と、そこへ、息を切らして駆けこんできた人物がいた。
裕太だった。裕太は、荒い呼吸を整えながら、叫ぶように言った。
「恵那!早まるな。俺、和風出汁の香り漂う男になるから。すぐだから。俺と、やり直して下さい!お願いします」
右手を出して、頭を下げる。場が湧いた。
ゴメンナサイ。
恵那は、無言で頭を下げた。心は、既に定まっていた。
井ノ原との仲は、日に日に深まり、結婚前のお試し同居の話が進んだ。
そんなある日、恵那は、区切りを付けるため、それまで行くことを止められていた営業部に顔を出すことにした。
ドギマギしながら、フロアに行く。そこに裕太はいなかった。
恵那は、一人一人に挨拶して回り、部屋を出ようとした。と、そこへ、息を切らして駆けこんできた人物がいた。
裕太だった。裕太は、荒い呼吸を整えながら、叫ぶように言った。
「恵那!早まるな。俺、和風出汁の香り漂う男になるから。すぐだから。俺と、やり直して下さい!お願いします」
右手を出して、頭を下げる。場が湧いた。
ゴメンナサイ。
恵那は、無言で頭を下げた。心は、既に定まっていた。