檻の外へー極道なんて、大嫌いー
「……なら、こうしよう。お前の仕事、俺が4分の1分、肩代わりしてやる」
玲美がピタリと動きを止めた。
「……本気?」
「ああ。俺は大樹の兄貴の下で鍛えられてるからな。多少無理をしても、お前よりは余裕がある。お前が抱え込んでる汚れ仕事の4分の1を、俺が裏で片付ける。その代わり……飛龍の『姫』として、俺と一緒に飛龍の庇護下に入れ」
教室の喧騒をよそに、俺たちは真剣な顔で睨み合った。
玲美の瞳が揺れる。汚れ仕事が減るという誘惑と、魁という絶対的な存在への恐怖、そして俺という幼馴染への信頼。その狭間で、彼女は長い沈黙の末に小さく溜息をついた。
「……わかった。4分の1よ。もし守らなかったら、本当に魁にバラすからね」
「おう、もちろんだ! 約束する!」
俺はガッツポーズをしたい気持ちを必死に抑え、なんとか合意を取り付けた。
玲美のその呆れたような、でもどこか安堵したような表情を見て、俺はニヤリと笑った。
これでいい。彼女を飛龍の傘下に置けば、あの暴走族たちは玲美にとっての「見えない盾」になる。
魁という冷酷な「死神」の監視下で、カタギの遊び人たちという「壁」を築く。小鳥遊玲美を巡る防衛網と、俺の青春計画はこれで完璧だ。
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